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- 「第54回ばんえい記念」(BG1)の結果
~メジロゴーリキが2度目の挑戦で重量1トンの激戦を制す!~
ばんえい十勝で2022年3月20日(日)に行われた「農林水産大臣賞典第54回ばんえい記念」(4歳以上オープン・BG1)は、メジロゴーリキ号が2度目の挑戦で最高峰レースであるばんえい記念を制覇しました。
2014年以来となる優勝経験馬不在の第54回ばんえい記念。全頭が1トンの重量を曳く本レースは、昨日の降雪により馬場水分4.8%で行われました。
陸上自衛隊第5音楽隊による新旧ファンファーレの後、一斉にスタートを切った精鋭8頭。6歳馬のメムロボブサップ号、アオノブラック号を先頭に各馬第一障害を越えると、ゆっくりと細かく刻みながら進む高重量戦ならではのペースとなりました。道中半ばではマルミゴウカイ号、アアモンドグンシン号、メムロボブサップ号、アオノブラック号、メジロゴーリキ号が先頭を入れ替わりながらややばらけて第二障害に到着します。
各馬第二障害下でじっくりと息を整えると、まず仕掛けたのはアオノブラック号。少し間を置いてアアモンドグンシン号、メジロゴーリキ号と後続も続きます。各馬が何度も登坂に挑む中、一番手でクリアしたのは一腰で障害をまとめたメジロゴーリキ号。続いてメムロボブサップ号が障害を下りると2頭のマッチレースになりますが、残り20mを過ぎた辺りでメジロゴーリキ号が力強い脚取りでメムロボブサップ号を突き放してゴール。見事最高峰レース「ばんえい記念」を制覇しました。2着には6歳馬ながらも粘り強く歩き切ったメムロボブサップ号が、3着には同じく6歳馬のアオノブラック号が入り、今年度の重賞で活躍した6歳馬の2頭も力強い走りを見せました。
メジロゴーリキ号を管理する松井浩文調教師は「ばんえい記念」をカネサブラック号で制した2013年以来6度目の制覇、騎乗した西謙一騎手は初制覇となりました。
また、メジロゴーリキ号の父であるニシキダイジン号も「ばんえい記念」を2度優勝、騎乗した西謙一騎手も父である西弘美調教師が騎手時代にばんえい記念を5勝するなど、人馬ともに親子での制覇となりました。
レース結果/
https://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2022%2f03%2f20&k_raceNo=9&k_babaCode=3
レース映像/
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?date=20220320&race=9&track=obihiro
<メジロゴーリキ号のプロフィール> ※2022年3月20日現在
生年月日・毛色:2014年6月11日(牡8歳・鹿毛)
血統:父 ニシキダイジン 母 メジロルビー (母父)メジロショウリ
生産者:佐渡孝徳氏
馬主:広瀬 豪氏
厩舎:松井浩文厩舎
通算成績:150戦21勝(うち重賞7勝)
松井浩文調教師のコメント/
岩見沢記念のような重い馬場だったら上位に行けると思っていました。
北見記念と帯広記念では惜しくも2着でしたが、そこはハンデなどいろいろありますし、全部を勝てるわけではないので我慢しながら調教をしてきました。
去年は初のばんえい記念で重い重量には耐えられると思っていましたが、馬場が軽すぎたため持ち味が出ずに終わりました。今回も前日に雪が降ったので軽馬場となりハラハラしていましたが、なんとか勝ってくれて良かったです。
メムロボブサップが止まった時、メジロゴーリキも止まらないようにと応援していました。
本当に良いレースでした。馬と騎手のおかげです。調教師としてばんえい記念6度目の優勝となり、嬉しく思います。
今後ともばんえい競馬と松井厩舎をよろしくお願いします。
西謙一騎手のコメント/
普段通りに乗ることだけを考えて騎乗しました。
若馬が速いかなという気持ちでしたが調教師が仕上げてくれたので馬の調子も良く、昨年よりも楽に追走できたのであとは障害だけかなと思っていました。
障害を上がる時が心配でしたが、上手く並足でかかってくれたので良かったです。
馬場が軽い分、障害を下りてからも辛抱して止まることなく頑張ってくれました。
タイムがこれだけかかってくれればこの馬の力強さが活きてきます。
来シーズンは馬の状態を見て相談しながら頑張りたいと思います。
重賞では2着が多かったので最後に大きいレースが取れてよかったです。
来年もこの馬と大きいレースを取れるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。
■2着 メムロボブサップ号
坂本東一調教師のコメント/
満足のいく内容でした。優勝したメジロゴーリキは1トンレースの経験もあり、馬も騎手も考えながら乗ることができたと思います。メムロボブサップは、初めての挑戦でここまでできたことに手ごたえを感じています。デビュー時から活躍している馬ですが、今年も飛躍の年になりました。
阿部武臣騎手のコメント/
いいレースをしてくれました。当初、馬主さんとも話をして「無理して馬に負担をかけるのはやめようか」と、出走自体を考えていましたが、調子の良さもあってチャレンジしました。障害では天板近くまで一気に登りさらに行きたがっていましたが、しっかり手綱を引いてなだめました。障害は2番手でクリアできましたが、1トンを背負い、さらに3分を切るような馬場だったので、障害を下りてから差すことは難しかったです。それでもレース内容には満足しています。この重量でも十分通用することが分かりましたので、来年、再来年はもっと活躍して欲しいと思います。
■3着 アオノブラック号
金田勇調教師のコメント/
初めての1トンレースで、よくここまで頑張ってくれました。一腰で天板近くまで行きましたが、その後が少し手間取ってしまいましたね。ただ、1トンの適性があることが分かりました。今後修正していけば、もっともっと上を目指せますし、このレースも取れると思います。このまま成長させていきたいです。
藤野俊一騎手のコメント/
第二障害をメジロゴーリキと一緒に下りていたら勝っていました。少し障害で時間がかかってしまいました。悔しい。帯広記念より重量が重いレースでしたが、道中、しっかり息を入れたレースができれば、1トンも耐えられます。これからです。