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- オイドン、強し!
1月3日に行われた明け5歳のチャンピオン決定戦「天馬賞」は、
同世代、しかも定量戦とあって、馬の力が試される一戦。
オイドンが貫録をみせて優勝。
ああ!強かったこと! 途中から、鈴木恵介騎手の手は動かず、独壇場。
先行でレースを引っ張り見せ場を作った、2着フジダイビクトリー。
左からタッピイサム、アグリコトブキ、アアモンドマツカゼも5着までに入線。
終わってみれば、オイドンが圧倒的な力を見せ、人気にこたえた結果なのかもしれません。
1月1日の朝調教。
日が昇る前から入澤騎手がフジダイビクトリー号と練習をしていました。
仕上げに近いのかもしれませんが、荷物を積んで、しっかりと。
ニュータカラコマ号。山を登っては、ゆっくりやすませ、また山を登ってまた休ませ…。
藤野騎手がじっくり寡黙に、周りの馬より時間をかけて障害の調教していました。
レットフジもいましたし、他の馬も虎視眈々と調教を重ね、狙っているのです。
どの馬も負けるためにレースに出るのわけではないのです。
レース前にオイドン号の鈴木調教師が言っていました。
「このレースは勝たなきゃならん。だけど勝負の世界。何があるかわからない。乗り手もプレッシャーはあると思う。だけど、奴は大丈夫。じゃなきゃ、リーディングなんか獲れんよ。」
任された鈴木恵介騎手は期待に応えました。
ヒーローインタビューで「横綱相撲だった」と語った恵介騎手。
しかし、何週間も前から、自身でズリ引きから練習をし、抜かりなく仕上げてきたのでしょう。
朝、姿を見たとき、「恵介騎手がズリ引きしてるのですか!?」と伺ったら、「たまたま。」なんて笑ってましたが、勝つことの大変さを一番知っているのはご本人なんでしょうね。
一人、ひょうひょうとした人物が。
「あ~あ~、終わった終わったー。良かった良かったー。」
鈴木厩舎の船山騎手。オイドンの厩務をしています。
「だってさー、調教師、何週間も前からピリピリしてるんだもん。こっちも大変よ」と、
レース後、馬具を片付けるときに、のほほんと話してくれました。
ちなみに、鈴木調教師は、ミルキー号でふれあいを行ったり、ファンサービスを率先してくれる調教師。
正月恒例のふるまいも、自ら杵で餅をついてくれました。
にこやかな表情とは裏腹に、レースの重さを感じていたのですね…。当たり前か。
表彰式後の「これでやっとゆっくり寝れる」という鈴木調教師の言葉が印象的でした。
追われる側と追う側。絶対王者は存在しない。個人的に、この世代好きなんですよね~。
おめでとうございます!(nao)