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第54回イレネー記念(BG1)

未来へ続く新鋭たちの頂上決戦！

3月19日（日）

第11R 19:25 予定

3歳オープン

1969年に創設され、デビュー初年度の明け3歳最強を決める競走としてばんえいの最高峰"BG1"に格付けされています。

photo　前年度優勝馬　キングフェスタ号

出走予定馬

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レース詳細

レースの歴史
昨年の結果
レース予想
出走予定馬
ロードマップ
調教師・騎手コメント

レースの歴史

"馬産王国十勝"の歴史を受け継ぐ伝統の一戦！

1969年に創設され、デビュー初年度の明け3歳最強を決める競走としてばんえいの最高峰"BG1"に格付けされています。
競走名は"馬産王国十勝"の礎を築いた大種牡馬「イレネー号」に由来し、現在行われているばんえい競走の中で唯一、馬の名前に由来する競走となっています。
帯広競馬場にはその功績を称えてイレネー号の銅像が建立され、「イレネー記念」も創設より一貫して帯広競馬場でのみ開催されています。

過去の優勝馬には、カゲイサムやダイヤテンリュウなどイレネーと同じく種牡馬として後世に名を残す名馬が出ています。
2020年1月に30連勝を達成したホクショウマサル。2015年に無敗でこのレースを勝利したセンゴクエース。2019年にばんえい競馬史上5頭目となる三歳三冠を達成を達成したメムロボブサップなどがおり、若馬の登竜門としても注目されています。
また、2021年優勝のオーシャンウイナー号は重賞初挑戦ながら力強い脚取りで制し、その後「ばんえいダービー」も優勝するなど世代トップとして活躍しています。

回数	施行年	馬　名	ばんえい重量	性齢	騎　手
53	2022	キングフェスタ	690	牡3	鈴木　恵介
52	2021	オーシャンウイナー	690	牡3	菊池　一樹
51	2020	コマサンダイヤ	690	牡3	藤野　俊一
50	2019	メムロボブサップ	690	牡3	阿部　武臣
49	2018	カネサダイマオー	690	牡3	藤野　俊一
48	2017	ホクショウムゲン	690	牡3	鈴木　恵介
47	2016	フウジンライデン	690	牡3	安部　憲二
46	2015	センゴクエース	690	牡3	鈴木　恵介
45	2014	ホクショウマサル	690	牡3	阿部　武臣
44	2013	ショウチシマシタ	670	牡3	大河原　和雄
43	2012	ニシキエーカン	670	牡3	鈴木　恵介
42	2011	ニュータカラコマ	670	牡3	藤野　俊一
41	2010	テンマデトドケ	670	牡3	大河原　和雄
40	2009	キタノタイショウ	670	牡3	大河原　和雄
39	2008	オレワスゴイ	670	牡3	安部　憲二
38	2007	カネサリュウ	680	牡3	工藤　篤
37	2006	マルミシュンキ	680	牡3	松田　道明
36	2005	カネタマル	710	牡3	大河原　和雄
35	2004	アオノキセキ	720	牡3	大河原　和雄
34	2003	エビステンショウ	720	牡3	坂本　東一
33	2002	グレートサンデー	710	牡3	岩本　利春
32	2001	キンセイウン	700	牡3	尾ヶ瀬　馨
31	2000	スミヨシセンショー	700	牡4	山本　正彦
30	1999	アーティガール	680	牝4	藤本　匠
29	1998	ゴールデンタワ	690	牡4	千葉　均
28	1997	クシロキンショウ	690	牡4	鈴木　勝堤
27	1996	サロマオーカン	690	牡4	坂本　東一
26	1995	チカラセンショー	680	牡4	金山　明彦
25	1993	リキミドリ	680	牡3	大河原　和雄
24	1992	チカラスピード	680	牡3	久田　守
23	1991	マルゼンダンサー	680	牡3	久田　守
22	1990	ダイヤコトブキ	660	牝3	松井　浩文
21	1989	ダイヤテンリユウ	680	牡3	久田　守
20	1988	カゲイサム	680	牡3	坂本　東一
19	1987	キンシヤドー	640	牡3	金山　明彦
18	1986	チカラトウシヨウ	680	牡3	久田　守
17	1985	ニユーフロンテヤ	700	牡3	平田　義弘
16	1984	ホウシヨウリキ	640	牡3	岩本　利春
15	1983	トカチヤマ	700	牡3	金山　明彦
14	1982	クロタカ	650	牡3	佐伯　義則
13	1981	シゲノハラニセイ	670	牡3	工藤　正男
12	1980	ヤマト	620	牡3	片平　俊悦
11	1979	ホマレオーザ	670	牡3	山田　勇作
10	1978	リユウタカラ	640	牡3	木村　卓司
9	1977	ハヤホマレ	650	牡3	山田　勇作
8	1976	ダイケツ	330	牡3	喜来　光雄
7	1975	アサミドリ	390	牡3	中西　関松
6	1974	タンリユウ	400	牡3	前原　芳郎
5	1973	カチタカラ	340	牡3	三浦　忠
4	1972	イシカリハヤテ	350	牡3	中西　関松
3	1971	シゲノハラ	430	牡3	光富　駿一
2	1970	タカラコマ	410	牡3	光富　駿一
1	1969	シホロイチ	510	牡3	早勢　厳

昨年の結果

キングフェスタが世代最強を示す

　3月19日（土）には重賞・イレネー記念（3歳オープン）が行われ、断然人気のキングフェスタが優勝。障害5番手の一線から一気の脚で抜け出し、世代の頂点に立ちました。

　2歳シーズン（明け3歳）の頂点を決める一戦。一冠目のナナカマド賞、牡馬限定の翔雲賞を制したキングフェスタが定量で臨める今回は単勝1.4倍と断然の人気に。翔雲賞3着などデビューから18戦すべてで掲示板を確保しているクリスタルコルドが2番人気。ここまでの重賞3戦ですべて3着以内のヘッチャラが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台。キングフェスタ一強という構図になりました。

　第1障害を先頭で越えたのはトワイチロで、ツガルノヒロイモノ、ヘッチャラも先行します。キングフェスタ、ヤマカツエースも続き、中間点を過ぎたあたりからサツキヤッテマレを除く9頭がほとんど横並びの展開。第2障害下にはヘッチャラ、ニシキマリン、ツガルノヒロイモノがほとんど同時に先頭で到達。レース当日の降雪の影響により馬場水分5.3％という軽い馬場のなか、レース前半は46秒で進みました。
　第2障害ではツガルノヒロイモノが最初に仕掛けますが、登坂途中でひと息。差なく仕掛けた中から、わずかにヘッチャラが先頭で障害をクリアし、ヤマカツエース、ニシキマリン、トワイチロと続々とひと腰で続きます。
　障害を降りた勢いでヤマカツエースが先頭に立ちますが、障害5番手の一線から一気に伸びてきたキングフェスタがキングフェスタが交わすと、みるみるうちに後続を引き離して先頭でゴール。ヤマカツエースは残り20メートルから脚色が鈍くなり、盛り返したヘッチャラにトワイチロが迫ると、2頭が並んだところがゴールで、2着は同着となりました。

　キングフェスタは、断然人気に応える勝利で重賞3勝目。昨年12月のヤングチャンピオンシップは4着でしたが、2歳シーズン二冠制覇となりました。現時点では同世代の中で頭ひとつ抜けており、この世代を牽引していく存在になるでしょう。

鈴木恵介騎手「今日雪が降るのが分かっていたので、どこまで（馬場が）軽くなるのかなと考えていました。荷物が荷物なので同重量ということもあり、そこまで負ける気はしませんでした。今のところは馬の気性もよく、障害力、降りてからの末脚も抜群なので、それを壊さないで良い馬に育てていきたいと思います。今日は120点です。課題はとりあえず身体が増えているわけではないので、もう少し身体ができてくれば面白いかなと思っています」

レース結果

レース映像

出走予定馬

馬名	性齢	通算成績	生産地	主な戦績
アシュラダイマオー	牡3	23戦3勝	中川郡幕別町
キョウエイプラス	牡3	15戦12勝	足寄郡足寄町	2023　翔雲賞 2022　ヤングチャンピオンシップ、ナナカマド賞　2着
コーワホープ	牡3	22戦4勝	常呂郡訓子府町	2022　北見産駒特別
ジェイヒーロー	牡3	20戦4勝	帯広市	2022　ヤングチャンピオンシップ　3着、十勝産駒特別　2着
ジェイライフ	牡3	21戦3勝	旭川市
スーパーチヨコ	牝3	13戦5勝	帯広市	2023　黒ユリ賞 2022　白菊賞　2着
タカラキングダム	牡3	14戦9勝	川上郡標茶町	2023　翔雲賞　3着 2022　ヤングチャンピオンシップ　2着、釧路産駒特別、ナナカマド賞、青雲賞　2着
ハゴロモファルコン	牡3	22戦3勝	川上郡弟子屈町	2022　釧路産駒特別　3着
ベニサクラ	牝3	22戦4勝	中川郡幕別町	2023　黒ユリ賞　2着
マルホンリョウユウ	牡3	17戦6勝	中川郡本別町	2023　翔雲賞　2着 2022　十勝産駒特別　3着、ナナカマド賞　3着、青雲賞　3着

※2023年3月9日時点

調教師・騎手コメント

馬番	馬　名	性　齢	ばんえい重量（kg）
1	タカラキングダム	牡3	690㎏
	小林長吉調教師／翔雲賞ではゴール前で止まってしまったので、今回は上手く障害を越えて最後まで止まらず行ってくれたらと思います。重量は未知の挑戦になりますが、自分のペースでうまく乗り越えて頑張ってくれたらと思います。
	島津新騎手／重量はあまり気にしなくていいと思いますが、最近重くなってきた馬場にどう対応するかだと思います。道中に息を入れることが必要になりますが、今までのレースでは一度も止まったことがない馬なので、刻むことですんなりと進んで行けるかはやってみなければ分かりません。様子を見ながらベストなタイミングで息を入れられれば、最後まで良い走りをしてくれるのではと期待しています。
2	アシュラダイマオー	牡3	690㎏
	松井浩文調教師／やっと出走できる権利を取ったので、このチャンスを大事にしたいと思っています。近走は好調ですし、馬体も良いので力強い走りを見せてくれています。当日はこの調子で十分に力を発揮し、少しでも上位を目指して頑張ってほしいと思います。初めてのオープン戦なので胸を借りるつもりで挑みます。
	西謙一騎手／すごくまじめな性格の馬ですが、まだまだパワーをつけたいところです。当日は馬場に軽さがあると思いますし障害力も悪くないので、道中はこの馬のペースで息を入れながら、障害を降りてからの伸びる脚を最大限に活かして見せ場を作れればと思います。チャレンジャーとして精一杯頑張りたいです。
3	マルホンリョウユウ	牡3	690㎏
	金田勇調教師／臆病な性格で意思疎通が難しいところがありずっと問題のある馬でしたが、だんだんと良くなってきました。鈴木騎手はうまく乗りこなしてくれるので流石だと思っています。まだまだ発展途上なので、大きなレースを意識してというよりはいつも通りの力を発揮できるように基本的なことをやっています。障害なども他の馬と変わらない程度の練習量をこなしています。最近の有力馬の勝ち時計は早いですし、そこと比べるとまだ少しこの馬の能力は劣るかもしれませんが、高重量戦となった時にどのように変わるかが楽しみでもあり期待しています。しっかりと能力を発揮することが出来れば、他の馬に引けを取らないレースになるのではないかと思っています。
	鈴木恵介騎手／展開は速すぎるよりも時計がかかる方が良いです。道中はある程度先行しつつ少しでも息を入れて障害力に繋げて逃げ切れられればベストです。重量はもっと重いものを経験していますし馬体もあるので大丈夫だと思います。この馬の持ち味を活かせるように、気合いを入れて頑張ります。
4	スーパーチヨコ	牝3	670㎏
	長部幸光調教師／馬の状態は良く、このレースに向けて勝つ気で調教をつけてきました。重量は重く牡馬相手にどこまでやれるかというところはありますが、前へと進もうとする強気な性格で障害力もあります。黒ユリ賞を勝って、さらに大きなレースに出られることは名誉なことなので、出来る限りの努力をして挑みたいと思っています。
	藤野俊一騎手／馬は元気いっぱいですし、自分で調教をつけています。この馬は積極的に前に行くところが良さではありますが、今回の重量は重いので道中のペースを調整しなければいけません。息をしっかり入れ障害を下りてからゴールまでのスタミナが持つようにしたいと思います。良いレースをお見せ出来るように頑張りますので応援よろしくお願いします。
5	キョウエイプラス	牡3	690㎏
	村上慎一調教師／翔雲賞ではトップハンデで勝つことができたので、今回の定量戦は負けるわけにはいきません。この馬は道中軽くハミを当てるくらいで進んでくれて、余裕を持って障害に行けるところが良い所だと思っています。騎手と馬の相性も良いです。最近の馬場は少しぬかるんできているので、いつものような速いタイムにはならない気がしていますが、スピード馬場には変わりないと思うので、心臓を鍛えて最後まで体力を温存してゴール出来るように頑張ります。
	菊池一樹騎手／前走の調子も良く、今回はハンデもないので負けられないと思っています。初めての重量なので馬場次第でどうなるか分かりませんが、速い展開はあまり向きません。少しでも息を入れて、ライバルであるタカラキングダムの様子も見つつ、勝てるように頑張ります。
6	ハゴロモファルコン	牡3	690㎏
	西弘美調教師／当日ピークな状態に持って行けるように調整しています。前走はあまりいい結果ではありませんでしたが、馬の調子は良いです。近走を見る限り障害も対応できそうですが、初めての重量なのでどうなるか分かりません。とにかく完走することを目標に頑張ります。
	村上章騎手／障害力もあり、ゴール前での粘り強さもある馬です。相手が強いだけで、この馬自身はどこにも欠点がなく真面目で良い馬です。久々の騎乗ですが、この馬の力を最後まで引き出してあげられるよう一生懸命頑張ります。
7	ホクセイタイヨウ	牡3	690㎏
	今井茂雅調教師／翔雲賞から少しずつ調子を上げて行っていますし、この馬なりに好調をキープしています。出足が速いタイプではないので道中は良い位置取りをして、ライバルたちにひとあわ吹かせたいと思います。障害を下りてからの脚は良いですが、重量的に未知な部分があるので頑張ります。
	渡来心路騎手／調子は変わらず良いです。上の馬は強いですが頑張ります。初めての重量で重たいのであまり速いペースではいけないと思っています。周りの馬を見つつなるべく刻んで行こうと思います。障害はあまり得意ではないのでしっかり上がれるように、綺麗なレースが出来るように頑張ります。繰り上がりで出られることになったのでせっかく巡ってきたチャンスを無駄にしないよう、少しでも良い結果を出したいです。
8	コーワホープ	牡3	690㎏
	松井浩文調教師／スピードレースの中で止まらずにきているので、道中の速いペースにもだんだんとついていけるようになりました。年明けあたりから体力もついて障害を一腰で上がっていますし、下りた後の脚も最後まで鈍ることなくきています。まだ課題はありますし相手は強いですが、調子は悪くないので持っている力を活かしきって頑張ってくれたらと思います。
	藤本匠騎手／調子良く来ています。初めての重量ではありますが障害力がありしっかりと上がってくれます。デビュー時から比べて馬自身の成長も見られるようになってきました。この調子で馬の持ち味を最大限に活かすレースをし、上位を目指したいと思います。
9	ジェイライフ	牡3	690㎏
	坂本東一調教師／性格がまだやんちゃなところがありますが、体が成長してきているので、近走のレース内容も良くなってきています。重量があってもおそらく当日の展開は早く、相手の様子を見る余裕は無いと思うので積極的に行くしかありません。それでも息が入らないほどの軽馬場ではないと思うので、障害を上手く越えられればチャンスがあると思っています。相手は強いですが、先を見据えて挑戦する価値があると思います。
	阿部武臣騎手／頑張って勝ち上がってきてのイレネー記念出走となり、この馬にとって良い経験になると思います。今まで軽い馬場で勝ってきているので、当日はほどほどの軽さで息を入れられる展開が理想です。障害力も悪くはないので、重量に耐えられれば途中で止まったとしても立て直すことが出来ると思います。どの馬も強いですが重量の条件は同じなので、この馬の力を出し切りどこまでやれるか挑戦したいと思います。
10	ジェイヒーロー	牡3	690㎏
	金山明彦調教師／馬の調子は変わらず良く、健康です。この馬自身はいつも良い走りをしてくれますが、上に2頭素晴らしい馬がいるのもあって、惜しいレースが多いです。いつも通り自分のレースが出来れば見せ場を作れると思うので、頑張ってほしいと思います。
	西将太騎手／調子は良く、安定しています。障害もしっかり上がりますし、いつも最後まで頑張ってくれます。まだ3歳なのでどんな展開が向いているかはまだ未知ですが、重量はこなしてくれると思うので頑張りたいと思います。