TOPICS
トピックス
- ホーム
- 激闘のあと。
第43回ばんえい記念が終わりました。
レース前の場内。
スタンド。これだけで胸がいっぱいになります。
レースです。ファンファーレが鳴り響き、スタンドがゆれました。
レース映像はこちら。ばんえいシアターからご覧下さい。
ゴール直前のカネサブラック。松田騎手の戦い抜いた表情が激闘を語っているかのようでした。
最後の馬、タケタカラニシキが入り、スタンドから大拍手が。
担当厩務員が1トンという荷物を運びきった馬に駆け寄り、「よくやった!」「頑張った」。
騎手の表情も晴れ晴れとしています。
いろんな人たちのたくさんの想いが積み重なったレース。
例えばホクショウダイヤ。
私の好きな馬の一頭で、勝手に「ガジオくん」って呼んでいます。(馬主さん、調教師さん、ゴメンナサイ!!)
なぜ「ガジオくん」かというと、ヤンチャな男の子で馬具を装着するときとか、棒をガジガジかじるのが好きなんです。
初の1トン相手に戦い抜いたホクショウダイヤ。
厩務員さんが大きな声で、「おーおー!良くやった!お前頑張ったなぁ!」と本当にうれしそう。
必要のなくなった棒を片手に、めったに触ることのできない顔をなでなでしながら。
こちら、このレースで引退のヨコハマイサム。
ずっと担当していた村上騎手の表情は晴れやかでした。
「ほぉれ!りゅうさん!ゼッケン忘れてるぞ!」
そして、こちらカネサブラック。厩務員の髙橋さん。堂々と胸を張って歩いていきます。
ソリです。激闘を物語っています。
レース後、表彰式を待つカネサブラック。
全ての筋肉の能力を使い切った身体に対して、その瞳は、とても穏やかでした。
表彰式の松田騎手。
全レースが終了して、カネサブラックの松井調教師、松田騎手、髙橋厩務員への
記者会見が行われました。
「本当にうれしいんです。」と、言葉を詰まらせた松井調教師。
あの気丈な松井調教師が男泣きしてました。
2年連続でばんえい記念2着。
昨年は、カネサブラック、フクイズミ、トモエパワーと強力馬で出走しながらも、勝てなかったというプレッシャー。
馬主さんをはじめ、たくさんの方々の想いを背負っているから、このばんえい記念制覇は、松井調教師にとって、大きな大きな勝ち星だったと思います。
松田騎手の話がとても印象的でした。
「どんな馬も、出走したからには負けるつもりで臨んではいません。自分自身はそんなにしっかり練習するタイプじゃないけど(笑)、松井厩舎の馬も、そして他の厩舎の馬も、この1トンを引っ張るために、何ヶ月も前から、朝や昼、夜まで練習してきています。だから、しっかり準備した分、負けた時の悔しさは半端じゃない。自分は、昨年、ばんえい記念で負けました。『この一年、一体なんだったんだ…』。それくらい落ち込みました。
今日はいい馬に乗せていただいたので勝ちました。だけど強い馬数頭だけではレースはできません。今回、フルゲートで出走することができました。今日、「ばんえい記念」に出走した全ての馬を称えてください。」
最後に。
表彰式には、松井厩舎の厩務員全員が来ました。
「チーム松井」での記念撮影。
ばんえい記念、優勝おめでとうございます!(nao)