ばんえい十勝で2023年1月3日（火）に行われた「第16回天馬賞」（5歳オープン・BG1）は、連勝中のサクラヒメが一番人気に応え世代の頂点に立ちました。
馬場水分1.5％、4歳路線（明け5歳）の頂点を決める本レース。道中は第一障害を勢いよく下りた外オーシャンウイナー号、内サクラヒメ号の人気馬2頭が先行。そこにミソギホマレ号、マルホンリョウダイ号が加わり激しく先頭が入れ替わります。それを見る形で各馬息を入れながらもばらけた展開で第二障害へと進んでいきます。
第二障害では各馬じっくりと息を入れサクラヒメ号が一番手で仕掛けると、マルホンリョウダイ号、オーシャンウイナー号、ミソギホマレ号ら後続も次々に挑みますが、サクラヒメ号がすんなりとひと腰でクリア。続いてオーシャンウイナー号、ミソギホマレ号、マルホンリョウダイ号が下りますが、先頭を行くサクラヒメ号が障害を下りた勢いのまま後続を突き放し一人旅に。ミソギホマレ号、オーシャンウイナー号が懸命に猛追しますが、脚色が鈍ることなくセーフティリードを保ったままサクラヒメ号がそのまま振り切りゴール。4度目の重賞制覇とともに世代王者の座を圧倒的な走りでもぎ取りました。
サクラヒメ号を管理する今井茂雅調教師は「天馬賞」をマルミシュンキ号で制した2008年以来2度目の制覇。騎乗した渡来心路騎手は初制覇となりました。

レース結果／
https://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2023%2f01%2f03&k_raceNo=11&k_babaCode=3

レース映像／
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?date=20230103&race=11&track=obihiro

＜サクラヒメ号のプロフィール＞※2023年1月3日現在
生年月日・毛色：2018年5月12日（牝5歳・鹿毛）
血統：父キタノイチオク　母桜子　（母父）ヤエノテンリュウ
生産者：野澤保子氏
馬主：城川悟子氏
厩舎：今井茂雅厩舎
通算成績：46戦21勝（うち重賞4勝）

今井茂雅調教師のコメント／
勝つことが出来てほっとしたというのが正直な気持ちです。
体調面に気を付ければこの馬は頑張ってくれると思っていました。スタッフ、装蹄師、獣医の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございます。
今年の疾風賞ではあそこまでスピード力があると思っていなかったので馬の成長を感じましたし、改めてすごい馬だと感じました。
今日のレースは思ったより刻むことができ、障害の所では負けないだろうと思っていました。
重量の壁など課題はまだまだありますが、もう少しチャレンジしていきたいと思います。
寒い中ではありますが、熱いレースをお見せできるよう頑張っていきますので応援よろしくお願いします。

渡来心路騎手のコメント／
勝ちたいと思っていたレースなので勝てて良かったです。
荷物は重いですけど馬場も軽かったし馬の調子も良く、前走より軽そうにひっぱっていたので良かったです。
道中2回刻む事ができて先頭で第二障害につけた時に障害も上がるだろうと思ったので勝利を確信しました。
障害を下りた後も馬場が軽かったので止まることはないだろうと思っていました。
スピードがあり、スタートの良さと障害を下りてからの切れ味も凄いのでこれからが楽しみです。
まだまだ強くなってくれる馬だと思います。これからも応援よろしくお願いします。