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- 勝浦正樹騎手×松岡正海騎手 年末年始重賞大予想
各競走名をクリックするとその競走の予想をご覧になれます。
第50回ばんえいダービー(BG1)
■5連勝の実力は本物サクラヒメ
毎回重賞勝ち馬が入れ替わる3歳世代は混戦と思われがちですが、定量のBG1ならばやはり実績上位の面々が強いと思います。特にこの世代は牝馬の活躍が目立ちます。それならば本命は5連勝と勢いに乗るサクラヒメです。性別による能力差がまだそこまでない若駒の場合、牡馬との20㌔の斤量差はやはり有利。条件が厳しくなっても勝ち続けるのは並大抵ではありません。ばんえい菊花賞の再現に期待です。
■アバシリサクラの成長力に期待
2歳最初の重賞を制してからやや低迷していたアバシリサクラですが、3歳秋を迎えて馬体も充実し、成績も安定してきました。もともと能力が高い馬が本格化の兆しとあれば狙わない手はありません。サクラヒメやイオンなどこの世代は本当に牝馬が強いし、2冠目のばんえい菊花賞でも見せ場十分の2着。牡馬の強敵もいるので、そこまで人気にはならないでしょうし、馬券的な妙味も十分なので、ぜひこの馬から買ってみたいですね。
第23回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
■トライアルが圧巻だったヤマカツエース
中心はヤマカツエース。かつてJRAに同名のオープン馬がいましたが、それが理由ではありません(笑)。2着以内が絶対条件だった2走前の“トライアル”南北海道産駒特別の勝ち方が見事でした。10㌔の差はあったとはいえ、暫定チャンピオンのキングフェスタを完封したのは実力がある証拠。ライバルに勝ったことでリズムも上昇しているはずで、今回も大崩れは考えづらく、軸に最適だと思っています。相手はやはりキングフェスタ。ニシキマリンも面白い存在です。
■雄大な馬格を生かすヘッチャラ
1冠目の「ナナカマド賞」を制したキングフェスタは確かに強いですが、成長力を買ってヘッチャラに期待します。ばんえいの場合、特に若駒は馬格がある馬が有利。今回は各馬未知の斤量で、底力が試される一戦なので、すでに1㌧を超える馬体重がある同馬にとって舞台は整ったといっていいでしょう。どんな相手でも常に上位を外さない安定感があるところも狙ってみたい理由です。
第44回帯広記念(BG1)
■経験がモノをいうキタノユウジロウ
900㌔を超える重量が課せられる古馬重賞となれば、やはり経験がモノをいいます。キタノユウジロウは、昨年3月のばんえい記念で初の1㌧を背負って2着。陣営が施した高重量戦への対策が実りました。今季は調子を崩した時期もあったようですが、夏に重賞を制すなどポテンシャルは高く、タフなレースになればなるほど力を発揮してくるでしょう。強敵6歳勢にも印を回しましたが、馬券的な妙味はなく、むしろ狙ってみたいのは11歳のシンザンボーイ。ハンデ差はあったといえメムロボブサップを破って重賞制覇を果たした2走前のレースぶりが忘れられません。
■メムロボブサップは最強馬になれる器
900㌔を超える斤量を嫌って少頭数になる可能性もあると聞いています。そうなれば点数を絞って買いたい。メムロボブサップ、アオノブラックの強力6歳勢の一騎打ちとみます。メムロは世代限定重賞9つのうち8つを勝った実力はやはりダテではありません。スピードタイプと思われがちですが、ハンデを背負っても大崩れなく結果を出しているのは立派。数十年に1頭現れるかどうかのスーパースター候補にはやはり頑張ってもらいたいですね。8冠馬と何度も名勝負を繰り広げてきたアオノも同じく名馬になる資質は十分。ライバル2頭が古豪たちを圧倒するシーンがみたいです。
第15回天馬賞(BG1)
■決め手強烈なゴールドハンター
世代限定ラスト重賞ということで人気馬が積極的に仕掛けるレースになると思います。展開的にも早い流れになりそうだけに、中団かそのやや後ろからじっくり攻めるタイプを狙いたい。本命に抜てきするのがゴールドハンターです。新人ながら、ためて馬をラストでしっかり伸ばす乗り方がうまくなった金田騎手の騎乗ぶりにも注目します。荒れる要素は十分とみて、印上位2頭を軸に全頭に手広く流したいですね。
■BG1馬コマサンダイヤが復活果たす
世代で最初のBG1(2020年のイレネー記念)を制したコマサンダイヤの復活に賭けます。この世代はデビューから10連勝を果たしたキョウエイリュウがリードしてきましたが、ライバルの連勝をストップさせたのが同馬。その後も重賞を制しているので決してフロックではないでしょう。近走はムラな成績が続きますが、コンビを組むのは仲良しの島津新騎手。大舞台に強い彼がうまく導いてくれるでしょう。
【写真提供】サンケイスポーツ